心静かに今この瞬間に集中する、無の境地になる時間と環境に身を置いてメンタルの強化へとつなげるために。
座禅をする前に古傷やら柔軟性のことやら大人の事情であぐらや正座を長時間できないかもという不安がある…というお話もありますけどね。
コロナ禍ではありますが、今回は懐石料理のことを調べてみました。
というのも今回座禅をするお寺(鎌倉の円覚寺)は禅寺であり、禅寺とは座禅により悟りを得る修行を中心に行う寺院のことを言うのですが、懐石は禅寺の古い習慣に関係しているからです。
また最近、外食をせず(タイムがすべてではありませんが)時短料理ばかりしていたら伝統的なお作法などに触れる機会も減ってしまいました。
イメージトレーニングも兼ねて少し調べてみると…。
懐石料理とは
懐石(かいせき)は、日本料理の一種で、本来茶の湯において正式の茶事の際、会の主催者である亭主が来客をもてなす料理をいい、禅寺の古い習慣である懐石にその名を由来します。
懐石とは寒期に蛇紋岩・軽石などを火で加熱したもの、温めたこんにゃくなどを布に包み懐に入れる暖房具(温石、おんじゃく)を意味します。
「懐石」が料理に結び付く経緯は諸説あります。
修行中の禅僧が寒さや空腹をしのぐ目的で温石を懐中に入れたことから、客人をもてなしたいが食べるものがなく、せめてもの空腹しのぎにと温めた石を渡し、客の懐に入れてもらったとする説など。
懐石と会席料理は音が共通するため、しばしば混同されるが両者は全く別のものであり料理を提供する目的も異なっています。
懐石は茶事の一環であり、茶を喫する前に出される軽い食事で酒も提供されますが目的は茶をおいしく飲むための料理です。
一方、会席料理は本膳料理や懐石をアレンジして発達したもので、酒を楽しむことに主眼があります。
料理の提供手順も異なっていますが、顕著に異なるのは飯の出る順番です。
懐石では飯と汁は最初に提供されますが、会席料理では飯と汁はコースの最後に提供されます。
懐石料理は本来お茶の前に食べる軽い食事です。
そのため品数は多く感じますが、それぞれ少量が盛られているだけなので案外食べやすいです。
最初に折敷(おしき、足のない膳)が出されます。
その膳にある飯、汁物、向付(むこうづけ)はごく少量。
ごはんはひと口程度で、これは主人が「よくきてくれた」というもてなしの意味を込めて出す食べ物です。
向付は種類がいろいろあり、多くの場合は季節に沿った食材を出されます。
この後に続く椀物、焼き物なども季節を意識した野菜や魚が出されることが多いです。
次に出される吸物は、「箸洗い」とも呼ばれ箸をあらためるためのお吸い物です。
この後はお酒を酌み交わしながら酒の肴となる珍味を食べますが、先ほど出されたお吸物の蓋が珍味の受け皿となります。
最後に湯桶(ゆとう)と香の物をいただいて終了です。
(茶懐石のイメージです↑)
上記のような流れの場合もありますし、懐石料理と言ってもそのお店によって異なるようですね。
5/22土の座禅
参考文献、引用元
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