シニアな我々は「実はこう見えて〇〇です」というネタを多く持っているのではと思います。
伊集院静氏の「人はそれぞれ事情をかかえ平然と生きている」、
インスタで見かけた言葉「水の中で泣いている人の涙に気づける人になりなさい」
…これらがなんだか「実はこう見えて〇〇です」にリンクするようなしないような。
「実はこう見えて〇〇です」の中に「貧血」が入る方も多いのでは。
貧血は若くて細くてか弱い女性に多いのかなと思いきや、男性アスリートにも多い悩みのひとつだとは考えてもみませんでした。
よく食べよく飲み、見た目も体重も体脂肪もBMIもどしっとした数値なのに、数年前から夏場にかけて体調が万全ではない時にちょっと頑張ると貧血に似た症状が出るようになりました。
特にランの練習でそうなのでなぜなのかなと調べて見ると、「足裏の衝撃が赤血球を破壊する」…えーっ、そうなんだ。
それだけでなく、水分不足や発汗で血液のバランスが崩れたりなどさまざまな要因が重なっていると思いますが、「衝撃」で「赤血球が破壊される」 という言葉に衝撃を受けました。
いろいろな症状があると思いますが、立ちくらみ、めまい、手指先にしびれが出る、途中でがくっと急に走れなくなるという感じです、と練習仲間に話したところ
「それって貧血じゃない?
血液検査して鉄剤を処方されれば治るかも。」
と言われました。
そうか、これが貧血なのね。
鉄剤を飲めば治るんだ。
さっそく血液検査に行き、結果が出るまで1週間ほどかかりました。
さて、検査結果の問診にて。
「貧血を心配されて血液検査を受けたとのことですが、貧血ですね。
でも日常生活は問題ないんですよね?
生理が重くて仕事を休むとか寝込むとか。」
- 日常生活に支障はありません。
「そうですか。
では、検査結果はこちらです。
あとは受付でお待ちください。お大事に。」
- あっ、あの。
日常生活では支障はないのですが、ランニングの練習の時にふらふらクラクラしたり指先がしびれたりするのが気になって血液検査を受けたんです。
「練習の時に毎回ですか。」
- いえ。体調が万全でない時とか。
ゆっくり走ったり例えば8本ではなくて3本までなら走れます。
でも4本目から急に走れなくなったり…。
「じゃあ、ゆっくり走ればいいじゃないですか。
3本走ればいいじゃないですか。
体調が悪い時に練習する理由はなんですか。」
体調が悪い時に練習する理由…。
うーむ、なんて言えばよいのでしょう。
そもそも体調が悪いのか単なる疲れや練習でバテただけなのか区別がつきません。
頑張りどころがわからないというか。
鉄剤を処方されればすべて解決すると期待していたことに改めて気づきました。
しかし結局何も解決できないことにがっかりし、それと同時に浅はかな自分がなんだか恥ずかしくなり、早くその場を離れるべく立ち上がろうとした時、
「自立神経が乱れると同じような症状が出ますよ。
年齢やホルモンバランスの乱れやストレスが原因であることが多いですけど。
気になるようでしたら自立神経を整えるいちばん弱いタイプの薬を出しましょうか。」
鉄剤を処方せずにそういう薬は出そうとするんだ。
なぜだろう。
物は試しと処方された薬を飲んだらかえって具合が悪くなりすぐにやめました。
合わない場合はすぐにやめていいですよと言われていましたが、それで自立神経が乱れではないということがわかりますよね…ごもっとも。
無病息災で「練習は裏切らない」、「練習は嘘をつかない」というわけにはいきませんよね。
今持っているものでどう使いこなすか。
参考・引用元
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