バイクもそう。
ランもそう。
人生もそう。
そしてスイムそう。
先頭を行くのは、先頭を泳ぐのはちょっときついのです。
先頭を泳ぐと抵抗を受けます。
短水路で50m以上泳ぐ場合、25mのターンの後、流れに逆らって泳ぐような感じです。
抵抗云々だけでなく、本数やサークルも先頭を泳ぐ人が管理するため、サークルや本数を間違えたりサークルアウトしたらその後ろを泳ぐメンバーに影響が出てしまいます。
そのプレッシャーも先頭を泳ぐきつさの要因のような気もします。
しかしだからこそ、その抵抗とプレッシャーで一番手を泳ぐ人は速くなると言われています。
とある日、いつも先頭を泳ぐメンバーから「たまには自分より速い人の後ろを泳いで引っ張ってもらうことで自分の限界値を上げる練習がしたい」とのご要望をいただきました。
それは先日のプライベートスイムレッスンのアドバイスの1つだそうです。
うーむ。
コーチが2人体制でしかも若いサブコーチが実はトップスイマーで、泳ぐペースを自在にコントロールして先頭を引っ張る…そのようなチーム練習もあるようです。
GTCにおいては平田先生に泳いでいただくしかないのか。
最近、水の中で泳がずに見守るには寒くて辛い季節になってきたとおっしゃっているし。
日曜日に鍵を貴重品ボックスに入れる際の指紋認証に反応しないくらいお肌の乾燥(皮がふやける?)を気にされていたし。
その一方で、ちょっと厳しめのサークルに挑戦するも一向に壁を乗り越える兆しすら見いだせず、やさぐれているメンバーがいました。
「もうここが自分の限界なのかな。大した限界値じゃないのにな。
もうこれ以上速く泳げるようにはならないのかな。
それどころかここから落ちていくだけなのかな。」
このような時はしっかりやさぐれてふてくされて落ちるところまで落ちた方が良い場合もありますし、発想や目先の目標を少し変えるだけで気分転換になることもあります。
そこで、やさぐれメンバーに武器(パドルやフィン)を持たせて先頭を泳いでいただくことにしました。
武器があればいつも回れないサークルでも回れます。
(ただし、それだから楽に泳げるというわけではなく、武器がある分負荷も大きく、これはこれできついです。)
自分より速い人の後ろを泳ぐ練習がしたいというメンバーのご要望を一応叶えることができました。
ただ先頭を泳ぐだけなのに奥が深いです。
Comentarios